水の滴る色 (6)

2011年10月29日 (2)

歩く歩く歩く。
日中、うっかりケータイをベッドに置き放しにしてしまって、バルコニーで雨がやむまでと思って航空券の予約を頑張ってしていたら、いつの間にか時間が過ぎてしまって、メールを見逃すなんてことをしてしまった。

なんだか恥ずかしいのだけれど、今回の旅はホームシックにかかっているみたい。
自分がこの町を歩いているのも不思議な気がして、でもその町も日本と大差ないような気もしてきて、それはいつも通りで、カルチャーショックとか異文化にびっくりするとかは全くない。
でも、とても不安で、帰る場所が無くなってしまうような気がして、ならない。

鉄道駅まで歩いて、その道すがら、昨日のお昼ご飯を食べたドネルで立ち食い。
食べかけでごめんなさい、こっちのケバブはこんな感じ。

鉄道駅の近くの公園はなんともシュールだった。この趣味。

目的地は駅向こうのバス停だった。バス停で空港に向かうバスがどのくらいあるかを知りたかった。
結局バス停について周りの人に聞いてみたけれど、ロシア語も英語も通じず、結局どのバスかさえあやふやなままになってしまった。最悪、タクシーで行くのか。
今日は11時ごろに部屋を出て、旧市街をぐるっとまわり、昨日のケバブ屋さんでケバブを買った。
旧市街では途中昨日から気になっていたお店で、もう一度品物を撰びに撰んで、ようやくはるさんにまいて欲しいなって思えるものに出会えた。
ケバブ屋さんの前の地下道では、本屋さんでポストカードを買おうとしたら、「プレゼントだ」って言われて、もらっちゃった。そのおじさんを撮影させてもらったけれど、すごくいい笑顔だった。
ケバブ屋さんは僕のこと覚えていた。
そこから駅までの道の途中、おもしろい果物屋さんに出会って、写真を撮ろうとしたら、2kgも買わされてしまった。
それはその後であった物乞いの親子にあげてしまった。

13時ごろ駅に着いて、いろんな人に聞いたけれど、バスはわからなかった。

それから帰り道、海を見て、帰ってきた。
雨に降られてびしょ濡れになった。
部屋には3時ごろ着いてしまった。

今はハレ。皮肉なもんだけど。明日晴れるといいな。