26/10/2011

水の滴る色 (2)

2011年10月26日 今日の空は抜けるような青空で、綺麗な水色だった。写真を撮ったのだけれど、カードリーダをスーツケースにしまってしまったので載せられない。 一日中バタバタと動き回る最後の休日。明日出発だなんて思えないような、でも動いていた時間全てが、明日に向かっていく、いい気分で車のハンドルを握っていた。 最後じゃないよ、必ず帰ってくるんだ。そう言い聞かせるけれど、とりあえず一ヶ月おあずけになるから、いろんなことを適度にこなす。 積み重ねたままの本を本棚に戻した。 書類はさすがに入らなかったから、まとめた。 写真を刷った。 カメラはしまった。 パソコンのデータを整理した。 ゴミを出した。 畳んだまま放置されていた服をタンスにしまった。 そういうひとつひとつが、なんだか心地いい。 その瞬間が水彩画にしたら美しいんだろうな、と思ったら、帰り道はずっと『絵に描いたとしても時と共に何かが色褪せてしまうでしょう』